iMAOnArray()関数は、ユーザーが自由に作成した配列を基にして、移動平均線の値を算出するために使用します。
iMAOnArray()関数は、以下のように定義されています。
double iMAOnArray(
double array[],
int total,
int ma_period,
int ma_shift,
int ma_method,
int shift
);
各引数の意味は、以下のとおりです。
- double array[]
移動平均線を算出する配列名を指定します。 - int total
移動平均線を算出する配列の要素数を指定します。
「0」と記述すると、配列全体(=すべての要素)を基にして移動平均線を算出します。 - int ma_period
移動平均線の値を計算する期間を指定します。 - int ma_shift
算出した移動平均線の表示を右方向にシフト(ずらす)するバーの個数を指定します。 - int ma_method
以下の表に従って、算出する移動平均線の種類を指定します。種 類 定 数 内 容 MODE_SMA 0 単純移動平均線 MODE_EMA 1 指数移動平均線 MODE_SMMA 2 平滑移動平均線 MODE_LWMA 3 線形加重移動平均線 - int shift
算出した移動平均線の値を取得したいバーの位置を指定します。
算出した移動平均線の値を取得したいバーが現在のバーであれば「0」、1本前のバーであれば「1」、2本前のバーであれば「2」……と記述します。
注意点
iMA()関数とは異なって、iMAOnArray()関数は、通貨ペア名や時間軸や適用価格のデータを取得しません。
したがって、iMAOnArray()関数で移動平均線の値を算出するためには、あらかじめ価格データを用意しておかなければなりません。
移動平均線は、左から右へ(=古い価格データから新しい価格データに向かって)計算されます。右から左へ(=新しい価格データから古い価格データに向かって)移動平均線を計算するためには、ArraySetAsSeries()関数(詳細は「こちら」を参照してください。)を使います。
具体例
配列Buffer[]の要素を基にした単純移動平均線(Buffer_MA[]とします。)を算出したい場合には、以下のように記述します。
#property indicator_buffers 2
double Buffer[];
double Buffer_MA[];
extern int MA_Period=20;
int init()
{
SetIndexBuffer(0,Buffer);
SetIndexBuffer(1,Buffer_MA);
……
return(0);
}
int start()
{
int limit = Bars - IndicatorCounted();
for(int i = limit - 1; i >= 0; i--)
{
Buffer[i] = ……;
}
for(i = limit - 1; i >= 0; i--)
{
Buffer_MA[i]
= iMAOnArray(Buffer,0,MA_Period,0,0,i);
}
……