iAlligator()関数は、短期・中期・長期の移動平均線を現在の位置よりも右方向にずらして表示させることで、相場のトレンドの発生の有無を判断するインジケーターであるアリゲーター(カオスアリゲーターともいいます。)の値を取得するために使用します。
iAlligator()関数は、以下のように定義されています。
double iAlligator(
string symbol,
int timeframe,
int jaw_period,
int jaw_shift,
int teeth_period,
int teeth_shift,
int lips_period,
int lips_shift,
int ma_method,
int applied_price,
int mode,
int shift
);
各引数の意味は、以下のとおりです。
- string symbol
アリゲーターの値を計算する通貨ペア名を指定します。
通貨ペア名は、「気配値表示ウィンドウ」に表示されているとおりに記述します。
特定の通貨ペア名を指定せず、EA等を適用したチャートの通貨ペアのアリゲーターの値を取得したい場合は、「NULL」と記述します。 - int timeframe
以下の表に従って、アリゲーターの値を計算する時間軸を指定します。種 類 定 数 内 容 PERIOD_CURRENT 0 現在の時間足 PERIOD_M1 1 1分足 PERIOD_M5 5 5分足 PERIOD_M15 15 15分足 PERIOD_M30 30 30分足 PERIOD_H1 60 1時間足 PERIOD_H4 240 4時間足 PERIOD_D1 1440 日 足 PERIOD_W1 10080 週 足 PERIOD_MN1 43200 月 足 - int jaw_period
長期移動平均線の値を計算する期間を指定します。
通常は「13」です。 - int jaw_shift
長期移動平均線の表示を右方向にシフト(ずらす)するバーの個数を指定します。
通常は「8」です。 - int teeth_period
中期移動平均線の値を計算する期間を指定します。
通常は「8」です。 - int teeth_shift
中期移動平均線の表示を右方向にシフト(ずらす)するバーの個数を指定します。
通常は「5」です。 - int lips_period
短期移動平均線の値を計算する期間を指定します。
通常は「5」です。 - int lips_shift
短期移動平均線の表示を右方向にシフト(ずらす)するバーの個数を指定します。
通常は「3」です。 - int ma_method
以下の表に従って、計算する移動平均線の種類を指定します。種 類 定 数 内 容 MODE_SMA 0 単純移動平均線 MODE_EMA 1 指数移動平均線 MODE_SMMA 2 平滑移動平均線 MODE_LWMA 3 線形加重移動平均線 通常は「平滑移動平均線」です。
- int applied_price
以下の表に従って、移動平均線の値の計算に使用する価格データを指定します。種 類 定 数 内 容 PRICE_CLOSE 0 終 値 PRICE_OPEN 1 始 値 PRICE_HIGH 2 高 値 PRICE_LOW 3 安 値 PRICE_MEDIAN 4 中央値
(高値+安値)÷2 PRICE_TYPICAL 5 代表値
(高値+安値+終値)÷3 PRICE_WEIGHTED 6 加重終値
(高値+安値+終値+終値)÷4 通常は「中央値」です。
- int mode
ライン番号を指定します。
短期移動平均線の値を取得したい場合は「3」と記述します。
中期移動平均線の値を取得したい場合は「2」と記述します。
長期移動平均線の値を取得したい場合は「1」と記述します。 - int shift
アリゲーターの値を取得したいバーの位置を指定します。
アリゲーターの値を取得したいバーが現在のバーであれば「0」、1本前のバーであれば「1」、2本前のバーであれば「2」……と記述します。
具体例
1本前のアリゲーターの長期移動平均線の値を取得したい場合は、以下のように記述します。
double Jaw_Value_1
= iAlligator(NULL,0,13,8,8,5,5,3,MODE_SMMA,
PRICE_MEDIAN,1,1);