iEnvelopes()関数は、エンベロープの値を取得するために使用します。
iEnvelopes()関数は、以下のように定義されています。
double iEnvelopes(
string symbol,
int timeframe,
int ma_period,
int ma_method,
int ma_shift,
int applied_price,
double deviation,
int mode,
int shift
);
各引数の意味は、以下のとおりです。
- string symbol
エンベロープの値を計算する通貨ペア名を指定します。
通貨ペア名は、「気配値表示ウィンドウ」に表示されているとおりに記述します。
特定の通貨ペア名を指定せず、EA等を適用したチャートの通貨ペアのエンベロープの値を取得したい場合は、「NULL」と記述します。 - int timeframe
以下の表に従って、エンベロープの値を計算する時間軸を指定します。timeframeの種類
種 類 定 数 内 容 PERIOD_CURRENT 0 現在の時間足 PERIOD_M1 1 1分足 PERIOD_M5 5 5分足 PERIOD_M15 15 15分足 PERIOD_M30 30 30分足 PERIOD_H1 60 1時間足 PERIOD_H4 240 4時間足 PERIOD_D1 1440 日 足 PERIOD_W1 10080 週 足 PERIOD_MN1 43200 月 足 - int ma_period
中間線となる移動平均線の値を計算する期間を指定します。
通常は「25」です。 - int ma_method
以下の表に従って、中間線となる移動平均線の種類を指定します。移動平均線の種類
種 類 定数 内 容 MODE_SMA 0 単純移動平均線 MODE_EMA 1 指数移動平均線 MODE_SMMA 2 平滑移動平均線 MODE_LWMA 3 線形加重移動平均線 通常は「単純移動平均線」です。
- int ma_shift
エンベロープの表示を右方向にシフト(ずらす)するバーの個数を指定します。 - int applied_price
以下の表に従って、中間線となる移動平均線の値の計算に使用する価格データを指定します。計算に使用する価格データの種類
種 類 定数 内 容 PRICE_CLOSE 0 終 値 PRICE_OPEN 1 始 値 PRICE_HIGH 2 高 値 PRICE_LOW 3 安 値 PRICE_MEDIAN 4 中央値
(高値+安値)÷2 PRICE_TYPICAL 5 代表値
(高値+安値+終値)÷3 PRICE_WEIGHTED 6 加重終値
(高値+安値+終値+終値)÷4 - double deviation
中間線となる移動平均線の何%上(下)方に上(下)限となるラインを表示させるかを指定します。
通常は「5」です。 - int mode
ライン番号を指定します。
中間線の値を取得したい場合は「0」と記述します。
上限ラインの値を取得したい場合は「1」と記述します。
下限ラインの値を取得したい場合は「2」と記述します。 - int shift
エンベロープの値を取得したいバーの位置を指定します。
エンベロープの値を取得したいバーが現在のバーであれば「0」、1本前のバーであれば「1」、2本前のバーであれば「2」……と記述します。
具体例
2本前のバーの終値が中間線の値以下で、かつ、1本前のバーの終値が中間線の値よりも大きければ、買いエントリーしたい場合は、以下のように記述します。
double Envelope_1 = iEnvelopes(NULL,0,25,0,0,0,5,0,1);
double Envelope_2 = iEnvelopes(NULL,0,25,0,0,0,5,0,2);
if(Envelope_2 <= Close[2] && Envelope_1 > Close[1])
{
int Ticket
= OrderSend(Symbol(),OP_BUY,0.1,Ask,10,0,0,
NULL,1569,0,Magenta);
}