バックテストとは、過去のデータに基づいて、EAのパフォーマンスを検証することをいいます。
MetaTrader4(MT4)でバックテストをするには、以下の手順によります。
1.ストラテジーテスターを表示させる
「ツールバー」上の「Strategy Tester」アイコンをクリックすると、チャートウィンドウの下に「ストラテジーテスター」が表示されます。
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2.各種設定をする
バックテストのための各種設定をします。
Ⓐ エキスパートアドバイザー
バックテストをするEAを選択します。
Ⓑ 通貨ペア
バックテストをする通貨ペアを選択します。
Ⓒ モデル
バックテストをするモデルを選択します。
- 「全ティック」は、ティックデータ(実際は1分足データ)を使用してバックテストを行います。
- 「コントロールポイント」は、Ⓕで設定した時間軸の1つ下の時間軸データ(期間がH4なら1時間足、M30なら15分足……)を使用してバックテストを行います。
- 「始値のみ」は、Ⓕで設定した時間軸の始値データのみを使用してバックテストを行います。
Ⓓ 日付と時間を使用
「日付と時間を使用」にチェックを入れると、バックテストを行う期間を指定することができます。
バックテストの開始日時を「差出人」欄に、終了日時を「終了日」欄に入力します。
Ⓔ ビジュアルモード
「ビジュアルモード」にチェックを入れると、チャートウィンドウ上で値動き・エントリー・クローズを確認しながらバックテストを行うことができます。
ビジュアルモードのチェック欄の右横にあるツマミをドラッグして動かすことによって、バックテスト時の値動きのスピードを調整することができます(右に動かすほど速くなります。)。
Ⓕ 期 間
バックテストを行う時間軸を選択します。
- 「M1」……1分足
- 「M5」……5分足
- 「M15」……15分足
- 「M30」……30分足
- 「H1」……1時間足
- 「H4」……4時間足
- 「Daily」……日足
Ⓖ スプレッド
バックテストを行う際のスプレッドを指定します。単位は「ポイント」です。
「ポイント」とは、提示レートの最小変動数を表します。
例えば、提示レートが「100.123」であれば、「0.001」が「1」ポイント、提示レートが「1.2345」であれば、「0.0001」が「1」ポイントとなります。
3.EAの設定をする
「エキスパート設定」をクリックすると、バックテストを行うEAの各種設定を行うダイアログボックスが表示されます。
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「テスト中」タブで、バックテストを行う「初期証拠金」と「ポジション」の選択をします。
「ポジション」のプルダウンメニューに表示される各項目の意味は、以下のとおりです。
- 「Long & Short」は、買いロジックと売りロジックの両方を実行してバックテストを行います。
- 「Long Only」は、買いロジックのみを実行してバックテストを行います。
- 「Short Only」は、売りロジックのみを実行してバックテストを行います。
「パラメーターの入力」タブをクリックし、「バリュー」欄の値を任意の値に変更することによって、EAの各種パラメーターを設定して、「OK」をクリックします。
「バリュー」欄は、ダブルクリックすることで入力可能な状態になります。
4.バックテストを実行する
ストラテジーテスターの画面に戻り、「スタート」をクリックします。
「スタート」ボタンの左横のステータスが全て埋まり、システム音が鳴れば、バックテストは終了です。